最近はベランダが狭い、日中に家にいないという理由で、外に布団を干せないという人もいるのでは。 でも室内でも布団は干した方がいいとされています。そのワケとは？ 今回は、布団を室内干しするアイデアを効果とともにご紹介します。
外とどう違う？布団を室内で干した方がよいワケ
日中家にいないため、なかなか布団を外に干せないという人も多いのでは。しかも最近は、春は花粉や黄砂、夏はゲリラ豪雨、秋は台風、冬は雪……と一年中、気候の変化が激しく、外に干しっぱなしにするのも難しくなっています。
気が付けば、「布団をしばらく干してない」という状況に陥ることもあるかもしれませんが、室内であっても布団は干すべきなんです。
布団を室内で干した方がいい理由
室内であっても布団を干した方がよい理由は、主に3つ。
- 湿気対策
- ニオイ対策
- ダニの繁殖を抑えるため
人は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくといわれています。布団はその湿気を吸いやすく、こもりやすいもののひとつです。湿気を放置すると、カビやダニの温床になるだけでなく、布団自体の嫌な臭いの原因にもつながってしまいます。
また、湿気を取り除くことで布団自体が軽くなり、ふっくらと快適になります。心地よい眠りのためにも、布団は定期的に干すのがおすすめです。
外よりいい？室内で布団を干すメリット
布団は外で干すものと思い込みがちですが、実は家で干した方がよい理由もあります。
- 天候に左右されない
- 花粉やPM2.5などが付着しない
- 紫外線で布団が劣化しない
- 防犯対策になる
天気に左右されず干せるということ以外にもメリットがあります。布団は外で干すと、防犯の面で不安が生じることも。外から見て在宅か不在かがわかったり、小さな布団があることで子どもの有無まで推測されてしまう場合があります。
こうしたリスクを避けつつ、安心して清潔に布団を保てるのが室内干しの大きな魅力です。
それでは、室内で布団を干すための便利なアイデアをご紹介します。
「布団用の室内物干し」を使う
布団を干せる室内用物干しを使うのが、最もオーソドックスで便利な方法です。室内用の布団物干しを選ぶ際には、
- 何枚干したいか
- たためるか、畳んだときにコンパクトになるか
- 持ち運べる重さか
といったことをチェックして選ぶと間違いありません。
「PORISH/ポーリッシュ」ふとん干し
アイテムを見る布団が1枚干せる、最もシンプルなタイプ。丈夫な作りのステンレス製。畳むとコンパクトになるので、スッキリ収納することが可能です。
「PORISH/ポーリッシュ」伸縮式布団干しX型
アイテムを見るX型で、2枚同時に干すことができる物干し。しかも幅だけでなく、高さも調節できるのもおすすめの理由。軽いアルミ製で持ち運びやすいのも利点です。
「PORISH/ポーリッシュ」布団干し扇形
アイテムを見る最大4枚干せる扇形の布団用物干し。スペースに合わせて十字型にも変化できるので、風通しの調節がしやすいのがメリットです。
折り畳める「すのこベッド」を使う
畳めるタイプのすのこベッドを使うというのもおすすめです。多くのアイテムが畳むとスリムになるので、隙間収納が可能です。
もし普段、床にそのまま布団を敷いているなら、寝ているときにもすのこベッドを使うのがベストです。湿気対策ができるだけでなく、布団と床の間に隙間ができることで、フローリングや畳を傷める心配もなく、一石二鳥です。
4つ折れ式すのこベッド
アイテムを見るシングル以外にも、セミダブル、ダブル型もあります。折りたたむと薄くなって隙間に収納できるのもポイントです。
桐のすのこベッド
アイテムを見る写真のように2つ折れタイプもあります。隙間が大きくなるので、風通しがよくなるのがメリット。また桐製なら、除湿や防虫効果も期待できます。
「突っ張り棒」を使って布団を干す
長めの突っ張り棒を使うという手もあります。ただしこのとき耐荷重には気を付けて。一般的に布団は以下の重さがあります。
- 羽毛の掛け布団（シングル）……約1～3kg
- 木綿の掛け布団（シングル）……約4～4.5kg
- 木綿の敷布団（シングル）……5kgを超えるほど
突っ張り棒が落ちてくると非常に危険なので、必ず突っ張り棒の耐荷重をチェックしてから掛けるようにしてください。
突っ張り式部屋干しポール 2段
アイテムを見る天井と床面、2か所で突っ張るので、強度は抜群。耐荷重が20kgもあるので、布団を干すのにも耐えられるアイテムです。とはいえ、布団は重さがあるので、ポールの下段に干すようにしてください。
ハイカム超極太ポール
アイテムを見る170～280cmに伸縮する突っ張り棒。極太パイプのジャッキ式で、耐荷重は17kg～60kg。壁面の強度が十分なら、布団を干すのに耐えられるアイテムです。
「室内用のランドリーワイヤー」を使って干す
▲写真撮影：ayumi
使うときだけ伸ばして利用できる「室内物干しワイヤー」というアイテムもあります。タイプは大きく分けて2つあり、使わないときに巻き取って収納できる壁面取付型と、ワイヤーでポールを吊り下げる天井設置型があります。
こちらも耐荷重はチェックしておきたいポイントです。ワイヤー自体の耐荷重だけでなく、取り付ける天井や壁の強度も確認する必要があります。目安として、最低でも耐荷重10kg以上のものを選ぶと安心です。
「ダイニングチェア」を使って干す
▲写真撮影：皆川英世
ダイニングチェアで代用するというアイデアもあります。2脚のチェアを、少し間隔をあけて並べ、背もたれの部分に布団をかけます。内側と外側を入れ替えながら干せば、布団干しアイテムと同様に干すことができますよ。
室内に布団を干すときに注意したいことは？
室内で布団を干すときは、次のポイントに気をつけるとさらに効果的です。
晴れの日は窓際に干すのがおすすめです。花粉や黄砂が飛んでいない日であれば、窓を開けて風通しをよくし、日に当てることで布団がふわふわに仕上がります。
逆に雨の日は窓を開けるのはNGです。外の湿気が入り込んでしまうため、かえって布団がじめじめしてしまいます。雨の日はエアコンの除湿機能を使ったり、扇風機で空気を循環させたりするとよいでしょう。
「BRUNO/ブルーノ」マルチふとんドライヤー
アイテムを見るまた、知っておいてほしいのは、どの方法であってもダニ対策としては不十分だという点です。 室内で布団を干したあとは、必ず掃除機をかけるようにしましょう。そうすることで、ダニだけでなく、フケやホコリもしっかり取り除くことができます。
最近は大気汚染の影響もあり、「布団を室内で干したい！」という声も増えています。そんなときには、ここで紹介したアイデアを参考にしてみてくださいね。
