スープジャーは、ランチに温かいものを楽しめるだけでなく、保温力を活かして簡単な「ほったらかし調理」もできる便利なアイテムです。 今回は、ランチにもぴったりな「おかゆ」と「温泉卵」の作り方に加え、調理に向いているスープジャーの選び方をご紹介します。
スープジャーで「ほったらかし調理」ができる仕組み
スープジャーは、保温弁当箱の一種で、フードコンテナやスープボトルとも呼ばれています。中に味噌汁やスープなどの液体を入れることができ、お弁当と一緒に温かい一品を楽しめるアイテムです。
スープジャーは密閉性が高く、内部の温度を長時間保てるのが特長。この保温性の高さが、ほったらかし調理を可能にするポイントです。長時間高い温度を保てるため、食材や条件を選べば、生の食材を加熱調理することもできます。
スープジャーの「ほったらかし調理」のメリット

ほったらかし調理の最大のメリットは、「朝のお弁当作りを時短できる」という点です。さらに、保温力だけで調理するため、「電気代を節約できる」といううれしい側面もあります。
朝、スープジャーに食材を入れておけば、ランチタイムにはちょうどよい頃合いにできあがっている。
そんな理想的なほったらかし調理を実現するには、スープジャーの事前準備や放置する時間など、知っておきたいポイントがいくつかあります。
今回は、代表的なほったらかし調理の例や基本的な手順とあわせて、調理をする際のポイントもご紹介します。 基本的にどのスープジャーでもほったらかし調理は可能ですが、製品ごとに「保温効力」が異なるため、放置する時間はスープジャーに合わせて調整する必要があります。
【スープジャーでほったらかし調理】たまごのおかゆの作り方
まずはスープジャーでおかゆを作る方法からご紹介していきましょう。と言っても、作り方はスープジャーにお米と熱湯を入れて放置するだけ。とっても簡単です。
とはいえ、お米って生の状態だと結構硬いですよね。
お湯を入れて放置するだけで、本当におかゆが作れるのでしょうか。
実際に作って、ちょうど良いおかゆになる調理時間などを調べてみました。
スープジャーで作る「たまごのおかゆ」のレシピ

材料はたったこれだけ。
- 生米……大さじ2杯
- 固形スープの素……1個
あとは、お米を洗うための水と保温のための熱湯だけでOK。
お米を洗う作業もスープジャーがあれば可能なので、道具類も特に必要ないんです。
無洗米の場合はお米を洗う必要がないので、熱湯さえ用意できればOKです。

手順1.スープジャーにお米と水を入れ、スプーンで数回かき混ぜてお米を洗います。

手順2.とぎ汁を捨て、スープジャーに熱湯を注ぎ、1分間放置します。
熱湯の量は、スープジャーの止水部の1cm下くらいを目安にしてください。

手順3.1分経過したら、やけどに気を付けながら一旦熱湯を捨てます。
このとき、スープジャーのフタで押さえるとお湯だけを捨てやすいです。

手順4.もう一度止水部の1cm下くらいまで熱湯を注いで、固形スープの素を入れます。
手順5.あとはスープジャーのフタを閉めて、3時間放置すれば完成!

完成したおかゆがこちら。
生米だったお米がちょうどよいやわらかさになり、食べやすいおかゆになりました。
味付けはスープの素を使っているので、アレンジも簡単。毎日違う味を楽しめます。
【ほったらかし調理のポイント1】室温によって放置する時間は変わる

今回の実験は、室温19.4~20.0度の環境で実施しました。室温が下がると、いくら保温力の高いスープジャーでも、内部の温度は徐々に下がってしまいます。
そのため、スープジャーを放置する場所は、室温ができるだけ一定に保たれていることが、おいしいおかゆを作るポイントになりそうです。
実験中、スープジャーを放置している間にエアコンを切るなどして室温が下がってしまった場合、3時間の放置では、やや芯の残る仕上がりになりました。
室温を一定に保てない環境では、追加で数十分ほど放置時間を延ばすのがおすすめです。
【ほったらかし調理のポイント2】スープジャーを予熱しておく

ほったらかし調理に限らず、スープジャーを使うときにぜひ意識してほしいポイントがあります。 それは、使用前にスープジャーを予熱しておくことです。
推奨される予熱時間は製品によって異なりますが、熱湯を入れて数分間温めておくことで、保温性能をより高めることができます。今回は1分間予熱しましたが、短時間でもスープジャーはしっかり温まりました。
スープジャーに入れたスープが食べる頃には冷めてしまっている…という事態も防ぐことができるので、「スープジャーは使う前に予熱」というポイントはぜひ覚えておいてくださいね。
【スープジャーでほったらかし調理】温泉卵の作り方
スープジャーの保温力で作れるのは、おかゆだけではありません。続いて、スープジャーの保温力を活用して、簡単に温泉卵を作る方法をご紹介します。
温泉卵というと、お湯の温度管理など手間がかかるイメージがありますよね。スーパーでも購入できますが、生卵に比べると割高に感じることもあります。
しかし、スープジャーがあれば一定の温度で卵を温めてくれるため、放置するだけで手軽に作ることができます。サラダはもちろん、うどんやパスタなどの麺類にも合わせやすく、スープジャーひとつで手軽にもう一品用意できるのが魅力です。
スープジャーで作る「温泉卵」のレシピ

用意するのはスープジャーと生卵だけ。卵は1個でも2個でもOKです。では、さっそく作り方を見ていきましょう。

手順1.スープジャーに卵を入れます。割れないように気を付けてください。

手順2.卵がしっかり浸かるくらいの熱湯を注ぎます。

手順3.スープジャーのフタを閉めて、20分放置すれば完成!
20分後、お湯を捨ててから卵を取り出します。
お湯はまだ熱いのでやけどには気を付けてください。

卵の殻を割ってみると……ちょうどよい固さになっていました!
今回も室温は20度前後をキープして実験しています。室温が低すぎるとうまく固まらないので注意してください。
ちなみに、卵が1個だけのときは、放置する時間は15分でOKです。
【ほったらかし調理のポイント1】卵は冷蔵庫から出しておく
スープジャーで温泉卵を作るときのポイントは、冷蔵庫から取り出したばかりの卵を使わないこと。
目安として、20~30分ほど室温に置いてから使うと、ちょうどよい仕上がりになります。
温泉卵ランチを作ってみた

こちらは、スタッフがスープジャーだけで作った温泉卵ランチです。一般的な温泉卵より少し硬めで食べ応えのある仕上がりになっています。
このような仕上がりにするコツは、スープジャーを予熱するときに卵も入れ、同時に温めはじめることだそうです。うまく温まらないと卵が固まりきらず、生卵に近い仕上がりになることもあるのだとか。(それはそれでおいしそうですね)。
温泉卵を作る要領で、ゆで卵を作ることも可能です。ゆで卵を作る場合は、卵をスープジャーに入れて一晩ほど置くことで、黄身まで火の通った仕上がりになります。
スープジャーの「保温効力」について

スープジャーは、製品によって「保温効力」が異なるとお話ししました。 保温効力とは、一般に「室温20度の環境で、スープジャーに規定量の95度の熱湯を入れ、所定時間放置した場合のお湯の温度」を指します。
つまり、保温効力が高いほど、スープジャーの中の温度が下がりにくいということになります。
そこで今回は、メーカーの異なる300mlのスープジャーを用意し、それぞれの保温効力を調べてみました。
▼メーカーの異なる300mlスープジャーの保温効力
- 今回使用したスープジャー……55度以上(6時間)
- A社のスープジャー……52度以上(6時間)
- T社のスープジャー……51度以上(6時間)
比べてみると、保温効力は51~55度と、約5度の差が見られました。
今回実験で使用したサーモスの300mlのスープジャーは「55度以上(6時間)」と、同じ容量の中では比較的高い保温力を備えていることが分かります。
そして実は、この保温効力は、容量によっても変わってきます。

実験で使用した300mlのスープジャーと同じシリーズの400mlタイプでは、保温効力が「59度以上(6時間)」に上がります。
ほったらかし調理を試す際は、今回ご紹介した放置時間を目安にしつつ、お手持ちのスープジャーの容量や保温効力に合わせて、時間を調整するのがおすすめです。
スープジャーでお手軽ランチを楽しもう
スープジャーに入れて放置するだけで作れる、おかゆと温泉卵の作り方をご紹介しました。
スープジャーの保温力をしっかり活かすためには、使う前の予熱が大切なポイントです。
温かいランチを手軽に楽しみたい方は、ぜひスープジャーを活用してみてくださいね。
