「やらなくちゃいけない」という重圧がかかる大掃除。追いつめられる前に、他の家の事情を知って気持ちをラクにしてみては? 今回は、面倒だと思っている場所、でも必ずやる場所を主婦100人に実態調査しました。 おすすめの 洗剤や掃除グッズも紹介しているので、参考にしてみてください。
大掃除で面倒な場所ランキング
まとめてやると面倒、まとめてやらなくてもやっぱり面倒……大掃除のとき、心理的ハードルが高い場所はどこでしょうか。アンケートで、大掃除が面倒だと思う場所を聞いてみました。面倒だからこそ、今からコツコツ進めるのも手。おすすめの洗剤と合わせてご紹介します。
5位:お風呂のドア

忘れがちなお風呂のドア。デザイナーズマンションやこだわった一戸建てなら強化ガラスを使っていることもありますが、一般家庭なら樹脂パネル製であることがほとんどです。半透明にするために細かい凹凸加工が施されている樹脂パネル製ドアですが、パーツも多く汚れが溜まりやすいのが難点です。
「とにかく忘れがち。気が付けばざらざらした汚れがついている。」
「大変な風呂掃除が終わった後、見直すとまだドアやってなかった!となる場所」
とにかく、後回し・忘れがちになる場所。それで面倒になるという意見が多数見受けられました。また
「届かない隙間がある。水アカとホコリが混じったような汚れがガビガビになっていることがある。」
「ドア壁面、パッキン裏、ドアの接合部分とかパーツが多くて面倒。」
折れ戸(折戸)であるために掃除が面倒という声も。ドアの細かい凹凸部分には白い水アカ汚れが、レールはホコリが、パッキンには黒カビが発生しやすく、実はパーツごとに有効な洗剤は違うという曲者です。
「茂木和哉」おふろのなまはげ
アイテムを見るお風呂のドア下に溜まったガビガビの白い汚れには酸性の洗剤が有効です。こちらは、水アカ・石けんカスの汚れにきく酸性の洗剤。リン酸・クエン酸のダブルパワーでガンコな汚れを落とします。
4位:冷蔵庫内

第4位は冷蔵庫! 食べ物が入っているので清潔に保ちたい場所であるものの、知らず知らずのうちに中身がこぼれていたり、よくわからないシミができていたり……。頻繁に出し入れして使っているだけに、キレイに保ちたいけど保ちにくいというジレンマに陥る場所でもあります。
「中身を出すのがとにかく面倒」
「常に冷蔵庫がパンパンで、掃除中にそれを出しておくスペースがない!」
という答えが多数。とにかく、食材を一時避難させないといけないのが冷蔵庫掃除の大きなハードルになっているようです。
「引き出しやパーツを取り出すのがめんどくさい!」
「ひざ下の引き出しを掃除していると腰が痛くなる。上の方を掃除していると手が痛くなる」
掃除をしていると気が付く、冷蔵庫のパーツの多さ。庫内の引き出しは取り外すのもハメるのもひと苦労することも。ただ、暑い季節にはなかなか掃除ができない場所なので、一念発起して年末にはやった方がよい場所でもあります。
水の激落ちシート 電子レンジ&冷蔵庫
アイテムを見るアルカリ電解水をしみ込ませたウエットシート。食材を保存していてキツイ洗剤の使いたくない冷蔵庫内の掃除にぴったり。水拭きだけではキレイにならない汚れを落とし、除菌効果も期待できます。
3位:トイレの換気扇

換気扇はパーツが多くて、やりたくないという意見多数。面倒な場所として「お風呂の換気扇」という声が挙がるかと編集部では予想していましたが、意外にも「トイレの換気扇」がランクイン!
「パーツを外すのが面倒。とくにトイレは高くて届かない場所にあるから大変!」
「背が届かない。脚立を持ち込むのにまず床掃除しないといけない。換気扇掃除に取り掛かるまでに他の箇所を掃除しなくてはいけない。でも放置しておくと空気が汚れそう。」
高い所にあって背が届かない、換気扇のパーツが多い、トイレの空間は狭い……。とにかくいろんな難題をクリアした先に、やっと届くトイレの換気扇。バスタブの端に乗れるお風呂の換気扇よりハードルが高いのは、理由を聞いて編集部一同が納得。
「そうじの神様」おそうじ手袋
アイテムを見るつかんだりはさんだりするだけで、拭き掃除ができるので、高い場所にある換気扇掃除もラクにできます。3つ指になっているので、細かいところは指で広い面は手のひらと使い分けOK。ほこり汚れもベタベタ汚れも超極細繊維がすっきりかき落とします。
2位:お風呂の鏡

面倒な場所の定番、お風呂の鏡。ちょっと油断するとすぐにウロコ状の水アカが付いてしまう場所です。
「ウロコがなかなか取れなくて、イライラする」
「鏡が汚れていると、お風呂がきれいになった気がしないけど、風呂の鏡が大きくて面倒」
ウロコがなかなか取れない!という意見多数。最近はお風呂に鏡を設置しないという家庭も増えているそうですが、建売やマンションだとまだ鏡がついていることも。専用洗剤を使って落とすのがおすすめです。
鏡の鱗状痕クリーナー
アイテムを見る「木村石鹸」が提案する風呂の鏡の鱗状痕(りんじょうこん)専用の洗剤。鏡を傷つけにくいこだわりの処方で、ガンコな汚れを落とします。
1位:キッチンの換気扇

そして1位は予想通り! 大掃除で面倒な場所の王様ともいえる「キッチンの換気扇」です。揚げ物をしなくても油ですぐにベトベトに。昔ながらのプロペラファン型はもちろんのこと、写真のような壁面取り付けタイプも細かいところに油汚れがぎっしりたまります。
「ベトベトすぎてキレイになったと思ったことがない。手がベトベトするし、身長が低いので高い所の掃除が億劫(おっくう)」
「首も疲れて、ベトベトで思うようにキレイにならないから」
とにかくベトベトというワードがアンケート内に多数。しかも放置していると、とれなくなって油汚れが重症化。まさに大掃除の天王山ともいえる場所ですが、プロ用洗剤を使ってスッキリ落としましょう。
「技職人魂」油職人
アイテムを見る食品加工工場やハウスクリーニングなどで使用されている業務用の洗剤。密着ホイップ泡のスプレーが汚れを包み込んで落とします。
上記以外の面倒な場所
その他の意見として多かったものもピックアップします。
多かったのは、「家電製品のコード類」や「家電製品の裏」といった場所。面倒に感じる理由の多くは、「コードが絡まって掃除しにくい」「パーツが細かくて拭き取りにくい」といったものでした。ロボット掃除機も届かず、結局は手作業で掃除しなければならない場所ですよね。さらに、ほこりによるトラッキングは火事の原因にもなるため、ケーブル収納ボックスを活用するのもおすすめです。
テーブルタップボックス
アイテムを見るタップやコードを入れるだけでごちゃつきを隠してすっきり。電源の切り替えは、上面のフラップを開けるだけと使い勝手も◎。
「洗濯機まわりが面倒!」という声も多め。側面や裏、下面(防水パン)など汚れがたまりやすいのに、手が届きにくいのがその理由です。さらに洗濯機ラックで収納を増やしていると、掃除する場所がもっと増えることに…。でも最近は隙間掃除に使える便利グッズもたくさん出ているので、チェックしてみてくださいね。
隙間ホコリ取り
アイテムを見る手が入らない狭いすき間にも入り込み、ホコリを絡め取るワイパー。マグネット付きで洗濯機に貼り付けて収納できます。
「お風呂の天井が面倒!」という声もちらほら。理由はやっぱり「手が届かない」から。とはいえ最近は「天井が汚れていると、いくら壁や床を磨いてもカビが出てしまう」というのが常識になってきていて、こまめに掃除している人も多いようです。おすすめは、カビに効く洗剤をしみ込ませて床ワイパーでサッと拭くこと。床掃除のついでにやればOKですよ。
楽絞りワイパー
アイテムを見る水を含ませてこするだけで、カビ取りとカビ予防ができるワイパー。軽量設計で扱いやすいのも◎。
みんなやっている!大掃除の場所ランキング
面倒とは思いつつ、大掃除で必ずやっている場所も調査しました。やらなきゃいけないけど時間がないという人は、以下のランキングを参考に「最低限ここだけはやる!」と決めて取り掛かるといいかもしれません。
5位:お風呂の床

水アカやカビとのあくなき戦いの場でもある「お風呂の床」。放っておくとすぐに黒ずみやぬめりが目立ち、掃除の手間もぐんと増えてしまう場所です。
「普段は簡単にしか掃除していないので、大掃除では隅々まできれいにするようにしています。」
「汚れが気になる場所なので、必ずやって新年を迎えています」
いつのまにか隅に汚れがたまっていたり、よく見ると目地にカビが生えていたり……忙しい毎日に見て見ぬふりをしていても、大掃除ではしっかり汚れを取りたいという声が聞こえました。身体を洗う場所なので、いつも清潔に保ちたいというのがその理由。風呂の床は、黒カビにあう洗剤を使えばいっぱつです。
かびとりいっぱつ
アイテムを見るカビが気になる場所に塗って放置するだけで、簡単に落せるジェルタイプのカビ取り剤。カビ取り剤特有のイヤなニオイがおさえられているので、小さな子どもやペットがいるおうちにもおすすめ。
ちなみに以下の記事では、実際に「かびとりいっぱつ」を使ってレビューしています。ぜひチェックしてください。
>>本当に落ちるか「かびとりいっぱつ」の使い方や違い、口コミを徹底検証
4位:トイレの便器

「トイレの便器」は放置厳禁。なぜなら、トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいて、キレイにしたらべっぴんさんになれるらしいから。だから、新年を迎える前に絶対掃除をしたいものですよね。尿石がたまると取れないだけでなく、臭いの原因にも。
「放置すると臭うから」
「家の中で一番汚いと思う場所なので、新年を迎える前にちゃんとやる」
べっぴんさんになるのが目的ではないけど、大掃除で絶対やるべき場所だと多くの人が認識している「トイレの便器」。臭くて嫌な掃除場所ですが、それだけにキレイにすると気持ちも晴れやかに。尿石がたまっているなら専用のアイテムを使ってみても
便器用研磨パッドハード
アイテムを見る研磨剤を使用しているので、頑固な尿石もゴシゴシこすり落とせるスポンジ。しっかり落としたい人におすすめです。
3位:洗面台と洗面所の排水溝

キレイには見えても意外に汚れがついている洗面台。カビだけだけでなく、石鹸カスやファンデーションなど見えない汚れも知らず知らずのうちに蓄積していく場所です。また排水溝は放置しておくと、水トラブルの原因にも。
「洗面所の排水溝は、放置すると臭いがしてくれる原因になるから。」
「新年の朝、顔を洗ったり歯を磨いたりするときにすっきりした気分になりたいから、必ず大掃除します」
洗面所は、歯磨きやカミソリ、石鹸など衛生品を多く置く場所だけに、キレイにして正月もすっきり迎えたいという意見が多くみられました。また排水溝は、詰まると大ごとに。業者のお世話にならないよう、大掃除では徹底的にキレイにするという意見も。
「marna/マーナ」洗面スポンジ POCO
アイテムを見る吸盤付きスポンジで、見えるところにぴたっと貼り付けOK。歯を磨きながら、洗濯待ちなど隙間時間に気になった汚れを掃除。ちょこっと掃除でキレイをキープできるのがうれしい掃除グッズです。
2位:キッチンのシンク・排水溝

キッチンの排水口は生ごみがたまる場所だけに、数日放置するだけでヌメヌメ状態に。その奥底、排水溝はこれまた水アカがすぐにたまる場所です。
「調理時間や洗い物をする間、ずっと見ている場所なので、大掃除のときには徹底的にキレイにしたい」
「汚れたまま年越しをしたくないから」
普段こまめに掃除をしていても、大掃除のときにもちゃんとキレイにしたいという意見が目立ちました。ピカピカだと気持ちよく洗い物ができますが、汚れているとかなり気分がダウンする場所。専用洗剤を使ってキレイをキープしましょう。
排水口の洗浄剤
アイテムを見る排水口に投入してぬるま湯を入れて放置するだけ。モコモコと膨れ上がる泡が汚れをさっぱり落としてくれる洗剤です。キッチンだけでなく、洗面台やお風呂など様々な排水溝に使えます。
1位:キッチンのコンロ周り

飛び散った油が蓄積するコンロ周り。最近はIHコンロも増えてきたので数は減っていますが、ガス火の場合、五徳(ごとく)という難関も存在。カバーをつけていない場合は、排気口付近の網も結構汚れています。
「普段からやっていますが、徹底的にやるのは年末ぐらい」
「毎年の習慣なので」
ベトベトというのがここでも頻出ワードに。ただキッチンの換気扇と大きな違いは、普段から多少やっているから前向きな気持ちで臨めるという意見。キッチンの換気扇に比べたら……という意見も多数上がっていました。難関の五徳も専用洗剤が存在するのでご紹介します。
コゲ取り名人
アイテムを見る五徳にこびり付いた油汚れやコゲを落とす洗剤。ジェル状で塗ったあとは時間を置いて放置するだけ。他にもヤカンなどステンレス調理器具の焦げ汚れにも効果が期待できます。
上記以外の必ずやっている場所
惜しくもランクインはしませんでしたが、大掃除に向けた参考として、他の意見もご紹介します。
面倒な場所1位に挙がっていたのは「キッチンの換気扇」。一方で、必ず掃除する場所としても多くの人がチェックしていました。その理由は「大掃除でしかやる気が出ない」「年末という重圧がないとできない」といったもの。マイナスオーラ満載の声が多い中で、それを力に変えて取り組んでいる人もいました。
つけ置き洗いセット
アイテムを見るつけ置き洗いが簡単にできる袋と薬剤のセット。セスキ炭酸ソーダと過炭酸ナトリウムの相乗効果で、しつこい油汚れを手軽に落とせます。
また大掃除の定番ともいえる「窓・網戸」。こちらも「大掃除でもないとなかなか手が付けられない」という理由から「大掃除といえば窓拭きでしょ」という声も。窓をきれいにすると日差しも明るく感じるので、新年を迎える前に掃除するのがおすすめです。
「激落ちくん」窓&網戸用 掃除ブラシ
アイテムを見る角度を調節できる回転ヘッドで窓の外側もスイスイ。伸縮柄で届きにくい部分のお掃除もスムーズにできます。
また「玄関の床・玄関のドア」など玄関に関する答えも多数。「キレイにすると福が来るような気がするから」「ドアは普段なかなか掃除しないから」といった理由が多く聞かれました。玄関には姉妹サイトで多くのレビューがついてるアイテムがあるので、参考にしてください。
外壁・玄関ブラシスポンジ
アイテムを見るダブル繊維がタイルの表面などの凸凹に入り込んで、汚れをすっきりかき出します。しっかり握れるグリップで、手が疲れにくいのも◎。
大掃除の心構えに、アンケートを参考にしてみて
今回のアンケートでは、手が届かない場所、掃除前にひと手間かかる場所、とにかく汚れが落ちにくい場所が「面倒だと思われている」とわかりました。
一方で、必ず掃除する場所として挙がっていたのは「排水溝」や「トイレの便器」など。汚れを放置すると悲惨な状態になる場所です。毎日ある程度は掃除していても、新年を迎えるにあたり徹底的にやりたいという意見にはうなずけます。
また、大掃除の定番として昔からよく挙がるのが「窓・網戸」。ただし少数派ではありますが、「春先や秋に掃除を済ませて、寒い時期は避けている」という人もいました。
大掃除が面倒に感じる人も、みんなの声を参考にしながら、少しでもストレスを減らして進めてみてくださいね。
<調査概要>
- 調査手法:オンラインアンケート
- 調査期間:2023年11月1日(水)~2023年11月13日(月)
- 調査対象:20代~60代の男女
- 有効回答数:115人
