面倒な揚げ物はどうしてる? 主婦100人の「揚げ物」事情

面倒な揚げ物はどうしてる? 主婦100人の「揚げ物」事情

わが家では当たり前。でも他の家ではどうしてるの? そんな「気になるよそん家事情」を解明すべく、主婦100人にアンケートを実施する企画。 今回のテーマは「おうちの揚げ物事情」です。

おうちで揚げ物、する?しない?

まずはおうちで揚げ物をする派としない派がどのくらいいるのか、アンケート結果を見ていきましょう。

「おうちで揚げ物をする?」の円グラフ

揚げ物をする派が8割近くもいるという結果に!
とはいえ、「揚げ物をまったくしない」と答えた人が20人いる上、「揚げ物はするけど頻度は半年に1回以下」と答えた人と合わせると24人(25.5%)で約4分の1にのぼります。

おうちの揚げ物事情は、家庭によってかなり差がありそうです。

おうちで揚げ物しないのはなぜ?

まずは、おうちで揚げ物しない派の人の意見を見ていきましょう。
「おうちで揚げ物をまったくしない」と答えた人に、その理由を聞いてみました。

「揚げ物をするとキッチンが汚れるため、片付けが億劫(おっくう)でできない」(20代・3人暮らし・子ども1人)
「コンロ周りの油汚れやニオイが気になるし、片付けがわずらわしいから」(30代・4人暮らし・子ども2人)

ほとんどの人が、このように「キッチン掃除の大変さ」を理由に挙げていました。
キッチンの汚れの中でも、油汚れは一度こびりついてしまうとなかなか落ちない厄介なもの。揚げ物をしないことで、油汚れを未然に防いでいる人が多いようです。

「少人数だと揚げ物は油を処理する方が大変だと思うから」(30代・2人暮らし)
「使用済みの油の処理が面倒だから」(40代・3人暮らし・子ども1人)

揚げ物をしたあとの油の処理についても、このような意見がありました。
揚げ物をするときは、基本的にたくさんの油が必要になります。「どうしても食べたいときは、買って来たり食べに行くほうがコスパがいい」という意見もありましたが、まさしくその通りかもしれませんね。

このほかにも、さまざまな意見があったので、まとめてご紹介します。

「健康のことを考えて、あまり揚げ物を摂らないようにしているから」(20代・3人暮らし)
「結婚したときに旦那さんから揚げ物はしない。買うもの。と言われたので」(30代・3人暮らし・子ども1人)
「揚げ物ができる調理器具を持っていないから」(20代・4人暮らし)
「ずぼらなので油の温度管理が苦手。できあがってもスーパーの総菜の方がサクサクしてておいしいから」(20代・2人暮らし)

全体的に見てみると、「あえて揚げ物をしていない」という意見と「揚げ物はしたいけどできない」という意見に分かれているようでした。

どうやっておうちで揚げ物をしているの?

「おうちで揚げ物する」と答えた人に、揚げ物の頻度を聞いてみた結果がこちら。

・週2回以上…11人(11.7%)

・週1回くらい…12人(12.8%)

・月2~3回くらい…24人(25.5%)

・月1回~半年に1回くらい…23人(24.5%)

・半年に1回以下…4人(4.3%)

週1回以上を「頻繁に」、それ以下を「たまに」という認識で分けてみると、「頻繁に揚げ物をする人」は23人(24.5%)、「たまに揚げ物をする人」はもっと多く、47人で全体の半数にのぼります。

どのようにおうちで揚げ物をしているのか、実際の声を見てみましょう。

頻繁に揚げ物をする人の意見

まずは「週1回以上揚げ物をしている」と答えた人の意見です。

「わが家ではだいたい週に2回揚げ物をしています。ポテトや唐揚げなどは天ぷら鍋を使って、とんかつやチキンナゲットなどはフライパンで揚げ焼きにしちゃいます。

段付き天ぷら鍋

おうちで揚げ物をする理由は、揚げたてが食べたいから。市販のものは買ってくるとべちゃっとしています。
あとは、唐揚げなどが好みの味で作れるからです。大量に作ってお弁当用に冷凍もしたいので、唐揚げのような揚げてから冷凍できるものをよく作ります」(30代・4人暮らし・子ども2人)

揚げたてのサクサク、カリカリといった食感を堪能できるのは、おうちで揚げ物をするからこその贅沢。
また、市販の揚げ物にはない味付けができる、というのもうれしいポイントですよね。

「家族からリクエストされる唐揚げやメンチカツなどは、作った方が安いので基本的に週1~2回で揚げ物をします。5人家族で一度にたくさん揚げるので、今はフライパンを使って揚げています」(30代・4人暮らし・子ども3人)

「惣菜の揚げ物は油が気になる。家族分用意するには自宅で揚げた方が経済的だから」(40代・4人暮らし・子ども3人)

家族の人数が多いおうちで多かったのが、「一度に大量の揚げ物をするのでおうちで揚げる方が安く済む」という意見。
とくに唐揚げなどの定番メニューは冷凍保存もできるので、作り置きおかずにするのにも向いています

「わが家の揚げ物頻度は週1回くらい。定番メニューは唐揚げとフライドポテトです!子どもがおなか減ったーとうるさいので、揚げ物をする日はご飯ができるまでのつなぎに必ずと言っていいほど先にポテトを揚げています。

富士ホーロー 角型天ぷら鍋
富士ホーロー 角型天ぷら鍋
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日中に仕事をしていると、帰宅後はとにかく時間との勝負!揚げ物なら野菜を切らなくて済むし、それなりのボリュームのおかずになるし、何より子どもが喜ぶという理由から、週1回くらいの頻度で揚げ物をしてます。

前は28cmとかなり大きな鉄製の天ぷら鍋を使っていましたが、今はホーロー製の四角い天ぷら鍋を使っています。
初めて揚げたときに驚いたのは、油が少なくて済むこと!また、洗い物のときに油汚れがするんっと取れたのにも驚きました。油のヌルヌルが残らず、洗い物が楽ちんでした。四角いので、省スペースに収納できるのもいいところです。
ただ、油の適正容量が500mlと小さいので、家族4人分の唐揚げは3回に分けて揚げています」(30代・4人暮らし・子ども2人)

食べ盛りの子どもがいるおうちでは、こんなリアルな声も。
時間に追われるママにとって、揚げ物は「スピーディーにたくさん作れるありがたい料理」なのかもしれませんね。

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たまに揚げ物をする人の意見

次に、「たまに揚げ物をする」という人の意見を見てみましょう。

子どもが好きだしメニューをあれこれ考えなくていいので、月1回~半年に1回くらいの頻度で揚げ物をしています。

たまに揚げ物をする人の意見

惣菜コーナーで家族分の揚げ物を買うと高くなるので、鶏肉が安いときに買って冷凍して、メニューに困ったときは解凍して揚げてます。いつも同じ「からあげ粉」を使っているので、味の調整がいらないのも楽。

天ぷら鍋だとたくさん油を使う分、食材にしっかり火を入れられます。とり肉はしっかり火を通しておきたいので、唐揚げのときは天ぷら鍋を使います」(40代・5人暮らし・子ども3人)

「献立を考える気力がなく鶏肉が冷凍庫にあるときや、2回目の油がキレイに残っていて春巻きをして捨てる油を減らしたいときに揚げ物をします」(40代・4人暮らし・子ども3人)

とくに目立っていた意見が、「揚げ物だと献立を考えなくていい」というもの。
鶏肉を冷凍しておいて、疲れがたまっているときに揚げ物をするというのはナイスアイデアですね。

「コープの揚げるだけでいい冷凍アジフライとエビフライがおいしくてよく買うので」(30代・4人暮らし)

「色々食材を切らなくて済むし、揚げるだけで済むから」(30代・4人暮らし・子ども2人)

頻繁に揚げ物をする人の意見にもありましたが、「揚げるだけで済む」ということにメリットを感じている人もいました。

「揚げ物は揚げたてがおいしいので、食べたいときは家で揚げます」(40代・4人暮らし・子ども2人)

「できたてアツアツの揚げ物を食べたいときがたまにあるから」(20代・2人暮らし)

これも頻繁に揚げ物をする人と同じで、「揚げたてを食べたいときには家で揚げる」という意見が。
揚げたてのおいしい揚げ物を食べたい!と思う頻度はおうちによって違うかもしれませんが、手間をかけてでもおうちで揚げたてを食べたいと思う方が多いようですね。

揚げ物をするときに工夫していることは?

おうちで揚げ物をしている人の意見を見てみると、揚げ物の時間を短縮する工夫や油跳ねを防いで掃除をラクにする工夫をこらしている、という声がチラホラ見られました。

では、実際にどんな工夫をしているのか、まとめてご紹介します。

少量の油で済む「フライパンで揚げ焼き」

揚げ物をするときの工夫「揚げ焼き」

揚げ物のメニューによっては、天ぷら鍋ではなくフライパンを使って揚げ物をしているそう。

「フライパンに1cmくらいの油を敷いて揚げ焼きしてます」(30代・3人暮らし・子ども1人)

「揚げる量が多かったり大きいサイズのものは中華鍋で、天ぷらや春巻きなどは厚手で小型の鉄フライパンを使用しています」(50代・3人暮らし)

「お弁当用に少量だけ揚げるときはフライパンもしくはコンベクションオーブンで揚げます」(40代・3人暮らし・子ども1人)

少量のものをささっと揚げるには、フライパンを使う方が手軽。油の量も少なくて済むので経済的でもありますね。
中には、「もう炒め物には使わなくなったフライパンを揚げ焼き専用にしている」という意見も。

油跳ねが怖くなくなる「油跳ね防止ネット」

揚げ物をするときの工夫「油ハネ防止ネットを使う」
「料理のいろは」油ハネ防止ネット
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水分の多い食材を揚げるときはとくに、高温の油が勢いよく飛んでくることがあります。
「油跳ねが怖い」、「壁や床への油跳ねを防ぎたい」、という人が愛用しているのが油跳ね防止ネット

「後片付けが楽になるように、油跳ね防止ネットを使ってます」(40代・4人暮らし・子ども3人)

「周囲への油跳ねが気になるので、油跳ね防止ネットを使用しています」(30代・4人暮らし・子ども2人)

油跳ね防止ネットは天ぷら鍋やフライパンにフタをするように被せるだけでOK。薄くて軽いので、使わないときは壁に掛けるなどして省スペースに収納しておけるのも人気のヒミツのようです。

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コンロ周りの油汚れを防ぐ「レンジガード」

揚げ物をするときの工夫「レンジガードを使う」
コンパクトレンジガード
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揚げ物のときだけレンジガードを天ぷら鍋やフライパンの周りに設置しているという意見もありました。

「油が周囲に飛び散らないように立てるレンジガードを設置しています。場合によっては油跳ね防止ネットを使います」(40代・3人暮らし・子ども1人)

「レンジガードは油跳ねを遮断してくれるので、レンジまわりの掃除が楽。レンジガード自体も本当に拭くだけで油汚れが落ちるので一瞬できれいになります」(40代・5人暮らし・子ども3人)

油跳ね防止ネットは片手をふさいでしまうのがデメリット。一方レンジガードは、油跳ね防止ネットより出し入れは大変かもしれませんが、立てておくだけでいいという手軽さが人気のようです。

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主婦の声、参考になりましたか?

今回は「おうちの揚げ物事情」に着目して、リアルな声をまとめてみました。

「たくさんの油を使うのがイヤ」、「コンロ周りの油跳ねが気になる」という理由でおうちでの揚げ物をあきらめていた人にとって、いろんな工夫をしながら揚げ物をしている人の意見は参考になったのではないでしょうか。

コレ!という正解がないからこそ、気になるよそん家事情は参考になるかと思います。
ぜひ自分のおうちにピッタリの方法を見つけてくださいね。

 

<調査概要>

  • 調査手法:オンラインアンケート
  • 調査期間:2022年7月20日(水)~2022年7月27日(水)
  • 調査対象:20代~60代の男女
  • 有効回答数:113人以上

ハウジーマガジン編集部

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。




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