どのご家庭にも一枚はある「白いお皿」。シンプルでどんな料理にも合わせやすそうですが、実際に使ってみると「なんだかおしゃれに見えない」「盛り付けが難しい」と感じることはありませんか? 私もつい色付きのお皿を選んでしまうことがあります。そこで今回は、フードカメラマンのharu.さんに、白いお皿を素敵に見せる盛り付けのコツを教えていただきました。
白いお皿が難しいと感じる理由
フレンチやイタリアンの料理写真でよく見かける「白いお皿」。シンプルで合わせやすそうなので、気付けばわが家にも何枚もあります。
実際、普段使いにはとても便利なのですが、「なんだかおしゃれに盛れないな……」と感じることもしばしば。
白いお皿はシンプルなぶん、盛り付け方によって印象が大きく変わるのかもしれません。そこで、私が白いお皿を難しいと感じる理由を考えてみました。
【理由1】シンプルだからこそ意外と奥が深い
白いお皿はどんな料理にも合わせやすく、使い勝手のよい定番アイテム。私も以前は「白いお皿ならどんな料理でも大丈夫」と思っていました。
ところが使っているうちに、同じ白でも色味や質感によって料理の見え方が変わることに気付きました。
料理によってしっくりくるお皿が違ったり、ほかの器との組み合わせが気になったりすることも。
シンプルに見える白いお皿ですが、実は意外と奥が深いのかもしれません。
【理由2】わが家の定番メニューをおいしそうに見せるのが難しい
ハンバーグに唐揚げ、肉じゃが。わが家の食卓によく並ぶのは、茶色系のおかずばかりです。 こうした料理を白いお皿に盛ると、なんだか少し物足りない気がすることがあります。
反対に、夏によく登場するそうめんやうどんなどの白い麺類は、お皿と同化してしまって、少し寂しい印象に。
もちろん私の盛り付け方の問題もあると思うのですが、色付きのお皿や柄のある器なら、器の力を借りておいしそうに見せられることもあります。
その点、白いお皿は料理そのものが主役。だからこそ、ごまかしがきかないというか、盛り付けのセンスがそのまま出てしまう気がするのです。
【理由3】適当に盛ると少し寂しく見えてしまう
ズボラ主婦の私は、毎日のごはん作りで盛り付けまで気が回らないこともしばしば。「盛り付ける」というより、「できた料理をサッとのせる」が正しいかもしれません。
ところが、そんな日の白いお皿を見ると、なんだか寂しい印象に見えることがあります。実際、娘たちから「今日のごはん、いつもよりおいしそうに見えない」と言われたことも。
もちろん味は同じなのですが、白いお皿は余白が目立つぶん、盛り付け方によって印象が大きく変わるのかもしれません。
「白いお皿って、実は盛り付けにコツがいるのでは?」 そんな疑問が沸いてきました
使いこなしたい!「白いお皿」に美しく盛り付けるコツ
「白いお皿は難しい」と感じる理由を考えてみましたが、せっかく持っているなら上手に使いこなしたい! そこで今回は、ハウジーマガジンで活躍中の料理写真家・haru.さんに、白いお皿をおしゃれに見せる盛り付けのコツを教えていただきました。写真はすべてharu.さん撮影です。
【白いお皿に盛り付けるコツ1】色合いのよい食材を使う

「シンプルなので料理を盛り付けただけではテーブルが単調になりがちですよね。」とharu.さん。
まさにその通り!と思わずうなずいてしまいました。
「基本のポイントは、色合いのよい食材を使用することです。例えばサラダも、緑の葉野菜だけでなく、トマトやカラーパプリカ、ゆで卵など2〜3色が入ると、簡単に見栄えのいいひと皿を作ることができます」。
わが家のサラダは、レタスにきゅうり、玉ねぎスライスをのせるだけになりがち。
でも、写真のように色を少しプラスするだけで、ぐっと華やかな印象になるんですね。これなら私にもできそうです!
【白いお皿に盛り付けるコツ2】こんもり盛り付ける
先ほどのサラダの写真を例に、もうひとつコツを教えていただきました。
「シンプルなお皿を使用するときには、真ん中をこんもりと高く盛り付けるようにしてください」とharu.さん。
お皿にサラダをおしゃれに盛り付けるのって憧れますよね。でも、いざやってみるとレストランのようにはならず、「なんだか違う……」と感じていました。
写真を見て納得。たしかに真ん中を高く盛り付けるだけで立体感が生まれ、平たいお皿でもぐっとおいしそうに見えます。
これなら特別な技術がなくても、すぐに真似できそうです。
【白いお皿に盛り付けるコツ3】茶色い料理には色をプラス

わが家の食卓によく登場する煮込み料理も、気付けば茶色一色になりがち。
そこでharu.さんにコツをうかがったところ、「明るい色合いの季節の野菜を添えるだけで、ぐっとおいしそうに見えますよ」と教えていただきました。
写真のビーフシチューもその一例です。
「ビーフシチューなども、プレート内にニンジンやブロッコリーなど、鮮やかな色合いの食材を添えることで、白いお皿に映え、料理そのものをさらにおいしくみせることができます」
たしかに、わが家のビーフシチューとはひと味違う仕上がり。彩りが加わるだけで、まるでレストランの一皿のように見えます。
【白いお皿に盛り付けるコツ4】茶色いトーストには具をのせて

トーストも、ただお皿にのせるだけだと少し寂しい印象になりがちです。 そこで、先ほどの「彩りをプラスする」「高さを出す」というコツを応用してみます。
「例えば写真のように、レタスやトマト、目玉焼きなど色合いのよい食材をのせたオープンサンドを作れば、あとはグラスにドリンクを入れて添えるだけで、朝らしいさわやかなテーブルを演出できます」とharu.さん。
いつものトーストに少し具材をプラスするだけなら、ズボラな私でも真似できそう。こんな朝食なら、一日を気持ちよくスタートできそうです。
レベルアップしたい!「白いお皿」を使ったテーブルコーデのコツ
白いお皿を何枚か組み合わせて使うと、テーブル全体が少し寂しい印象になってしまうことがあります。
では、白いお皿を複数使うときは、どのような工夫をすればよいのでしょうか。
実はこれにもいくつかコツがあるそうです。引き続き、haru.さんに教えていただきました。

色合いの良い食材を使用すること
「単調になりがちなテーブルも、食材で色を加えることで華やかな印象になります」とharu.さん。
やはり、先ほどご紹介いただいたコツと同じく、彩りのよい食材を取り入れることが大切なようです。
たしかに写真を見ると、白いお皿が並んでいても寂しい印象はなく、料理がいっそうおいしそうに見えます。
カトラリーはゴールドがおすすめ
白いお皿に合わせるカトラリーはシルバーが定番だと思っていたのですが、haru.さんによると、実はゴールドも相性がよいのだそう。
「シルバーや白でも良いのですが、ゴールドのものを使用するとテーブル全体がパッと明るくなり、印象がとても良くなります。ゴールドのカトラリーなら、テーブルの上を少しゴージャスにみせることもできますよ!」
たしかに写真を見ると、ゴールドのカトラリーがアクセントになっていて、テーブル全体がぐっと洗練された雰囲気に。
カトラリーを変えるだけで印象が変わるなんて、目からうろこでした。
グラスは柄の入った高さのあるものを
「合わせるグラスは少し高さのあるものを。柄の入ったものだとさらにベストです」とharu.さん。
「太陽の光やライトに反射してキラキラと光るグラスがテーブルの上にあると、それだけで洗練された空間を演出できますよ」
たしかに写真を見ると、柄入りのグラスがアクセントになっていて、白いお皿が並ぶテーブルにも表情が生まれています。
グラスをひとつ工夫するだけで、ぐっとおしゃれな印象になるんですね。
テーブルクロスを敷いてみよう
「テーブルをそのまま使うのも素敵ですが、テーブルクロスを敷くと、より華やかな食卓を演出できますよ」とharu.さん。
テーブルクロスというと少しハードルが高そうですが、選び方にもコツがあるそうです。
「清潔感のある印象のテーブルにしたいのなら、白やベージュなどシンプルな色合いの無地のものを。明るく可愛い印象にしたいときには、明るい色合いのチェックや花柄のものがおすすめです。余裕があれば花を飾るのもよいですね」
なるほど。白やベージュの無地なら取り入れやすそうですし、いつもの食卓も少し特別な雰囲気になりそうです。
まずは気軽にテーブルクロスを敷いてみることから始めてみたいと思います。
「白いお皿は難しい」を卒業しよう
今回は、料理写真家のharu.さんに、白いお皿をおしゃれに見せる盛り付けのコツを教えていただきました。
これまで私は、「白いお皿はなんだか難しい」と感じていたのですが、彩りをプラスしたり、高さを意識したりと、少しの工夫で印象が変わることに驚きました。
どれも特別な技術が必要なものではなく、毎日の食卓でも気軽に取り入れられそうなアイデアばかりです。
この記事を参考に、ぜひ白いお皿の盛り付けにチャレンジしてみてください。いつもの料理が、今よりもっとおいしそうに見えるかもしれません。
